復習しなかったら勉強してもゼロなのだ

3月 20 2009 Published by たけし under Book, 勉強法

1週間くらい前に、「ひげぽん」さんのブログを見ていました。自作でOSとか作っちゃってるスゴイ方のブログなんですけど、そのブログで『勉強方法を勉強して分かった僕に足りなかった3つのこと』というエントリーを読んでいて、非常に感銘を受けたというか、ショックを受けたのが、「復習しなかったら勉強してもゼロなのだ」という言葉。

なんだか、一見して当たり前のことなんだけど、忘れていたことを、ズバリ指摘されたような感覚を覚えました。

今までプログラミングとかCGの事とか、資格試験とかを勉強してみたり、自己啓発本を読んだりとかしてきた中で、ちゃんと覚えて身に付いていることって少ない気がします。インプットの量に対して、最終的に自分の中でちゃんと残ってるのは、せいぜい10%くらい(・_・;)
でも「まあ、こんなもんだろう」ってどこか勝手に納得しちゃってた気がする。

でも、「ひげぽん」さんのブログを読んで、そこで紹介されていた「高校生の勉強法」という本を読んでみて、いかに今までの勉強の仕方が間違っていたか。。。というより、いかに「勉強の仕方」に無頓着だったかを痛感しました。

この「高校生の勉強法」っていう本。タイトルは高校生向けっぽいですが、受験本にありがちな「高校2年生までに一通りの試験範囲を勉強して、センター試験対策がナントカカントカ・・・」っていうようなものではなく、「脳の仕組みをかんたんに理解しながら、効率よくものごとを覚えたりするには、脳科学的にはどうしたら良いのか」っていうような事が書かれていますので、高校生だけでなく、それ以上の年齢の人にも役立つものになっています。(※著者も言及していましたが、中学生以下には向かない内容っぽいです。中学生までと高校生以上だと、ヒトは脳の使い方が違うらしいので。)

タイトルはなんだか硬派な感じですが、読みやすい易しい文章だし、挿絵や行間も多いし、ページ数も200ページも無いので、結構サックリと読めちゃいます。

読んでみると、色々な勉強の仕方のススメが書いてあるんですが、その中でも特に気になったのが「ヒトの脳は忘れることが得意なように作られている」という内容。脳で記憶できる量には限りがあって、例えば、いま見聞きしていること・モノを全て漏らさず脳に記憶できたとしたら、5分ほどでパンクしてしまうそうです。だから、本当に必要な情報以外は、全て忘れるように出来ているらしいです。

人が一度記憶したことを、どれだけの間覚えていられるのかということの統計を取った「忘却曲線」というものがあるんですが、それによると、

20分後には、覚えていたことは58%まで減り、

1時間後には、44%まで減り、
1日後には、26%まで減り、
1週間後には、23%まで減り、
1ヶ月後には、21%まで減ってしまうみたい。

最初の20分で半分近くの情報を忘れてしまうことには驚き。でも、昨日の晩メシもすぐに思い出せないのも、これなら納得。

普通の人でもこれだけ忘れてしまうんだから、忘れっぽい僕なんかはきっと1ヶ月後に残ってるのは10%くらいなんだろうなぁ。。。(゜~゜)

せっかく勉強したことでも、何もせずにいたら1ヶ月後にはこれだけしか覚えてないって、なんだか残念というかモッタイナイというか。。。ひげぽんさんが、「復習しなかったらゼロなのだ」と言っていたのも、感覚的にだけでなく、統計的に見ても結構正しいんですね。

ただ、この「忘れてしまう」ということを、減らす方法があるんです。それが「何度も復習する」ということ。

脳は本当に必要な情報以外は、全て忘れる。とさっき書きましたけど、「本当に必要な情報」というのは一体どんな情報なのかというと、『生きていくために不可欠な情報』。

むかしむかし・・・他の動物同様、人間も生きていくので精一杯だった頃、「本当に必要な情報」というのは、「食べ物がどこにあるか。」とか、「安全な場所はどこか。」とか、そういった「生きていくために不可欠な情報」でした。

人類誕生の歴史から見ると、人間が生きていくこと以外のための活動をする「ゆとり」ができたのは、ごく最近のことですから、
まだ人間の脳は「生きていくために不可欠な情報」しか記憶しない。っていう進化の上にいるわけです。

なので、やれ数学だの国語だの、昨日の晩メシだのと言った情報は、「どうでも良い情報」と解釈されてしまって、記憶に残らないってことのようですよ。

ただ、その「どうでも良い情報」も、何度も復習することで状況は変わってきます。何度も復習をすると、「こんなに何回もインプットされている情報なんだから、きっと生きていくために不可欠な重要な情報に違いない Σ(゜д゜)!」と、脳が勘違いをしてくれるようになるんだそうな。

中学、高校の頃って、先生から「しっかり復習しとけよ~!」とかって言われましたけど、あれは理に適ったことだったんですね。あー、できたらこの脳の仕組みを教えてくれた上で「しっかり復習しとけよ~!」って言って欲しかったなぁ。絶対学生の意識変わりますってば、先生。

ただ、ヤミクモに何度も復習するよりも、効率の良い復習方法というのがあるようで、それが以下のタイミングで復習をするというもの。

 

学習した翌日に1回目。
1回目の復習から、1週間後に2回目。
2回目の復習から、2週間後に3回目。
3回目の復習から、1ヶ月後に4回目。

そうして復習していくと、「忘却曲線」は左図のようになります。たんだんと長期的な記憶として定着してくれるんですね。

やっぱり復習って大事なんだなぁ~。とヒシヒシと感じました。逆に復習していかないと、本当に最初に勉強したことがモッタイナイですよね。感覚的に必要性を感じていたことを、さらにこうして論理的にも必要性を説かれると、なんかもう逃げ場が無いですf(^^;) これからは、ちゃんと復習することも勉強の計画にいれなきゃと思いました。

この本には、復習の必要性以外にも、「睡眠を取ること」や「感情や肉体的な動作と、記憶を関連付ける方法」など、効率的に勉強をしていくための様々なアドバイスが載っています。学生さんじゃなくてもオススメですので、興味がある方はぜひ読んでみて下さい。
きっと損はしないと思いますよ(^-^)

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